医療費の負担軽減が叫ばれる現代において、注目されているのが「ジェネリック医薬品」です。薬局で処方される際、「先発品にしますか?ジェネリックにしますか?」と尋ねられた経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、価格が安いというイメージはあっても、「効果は本当に大丈夫?」「安全性に問題はないのでは?」と不安を抱える人も少なくありません。
本記事では、ジェネリック医薬品の効果や安全性、副作用について紹介します。今後の薬の選択に役立つ情報を、しっかり押さえておきましょう。
1. ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売しています。さらに、製品によっては、服用しやすいように大きさや味・香りなどを改良したジェネリック医薬品もあります。 新薬は、9~17年もの歳月と、数百億円以上の費用をかけて開発されるので、開発した製薬会社は、特許の出願によりその期間、そのおくすりを独占的に製造・販売する権利が与えられます。しかし、特許期間が過ぎると、その権利は国民の共有財産となるため、他の製薬会社から同じ有効成分を使ったおくすりが製造・販売できるようになります。それが、ジェネリック医薬品です。新薬に比べ開発費や開発期間が少ないために、新薬より低価格でご提供できます。
2. ジェネリック医薬品の効果は本当に同じ?
ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分を使っています。効き目も安全性も同等なおくすりです。ただし、有効成分以外の添加剤が異なる場合があります。添加剤は、それ自身では人に対して薬理作用がなく、安全性も確認されたものだけを使用しています。新薬、ジェネリック医薬品問わず、共に広く医薬品に使用されているものです。 新薬と、形や大きさ、味や香りなどの添加剤が異なる場合がありますが、有効成分の種類と量が同じであり、効き目に差はありません。
3. ジェネリック医薬品の安全性
品質は新薬と同等であり、安心して服用していただけます。ジェネリック医薬品は開発費用が少なくてすむので、低価格で提供できるおくすりです。一方、国が定めた医療用医薬品に求められる厳しい品質基準で承認されています。また、法律にしたがって新薬と同様に製造管理や品質管理が厳しくチェックされています。ジェネリック医薬品は新薬の特許期間が終了した後に発売されるので、この間に多くの患者さんに使用され、その効き目と安全性が十分に確認されているおくすりです。ご安心ください。
4. ジェネリック医薬品の副作用は?
すべての医薬品に言えることですが、ジェネリック医薬品も副作用のリスクはゼロではありません。ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分を同じ量含有し、効き目も安全性も同等です。また飲みやすくなるよう工夫したおくすりを開発することもあり、添加剤の違いや、形や大きさが違うものがありますが、効き目や安全性に違いはありません。まれに添加物の違いなどによって体質に合わないと感じるケースもありますが、医師や薬剤師に相談することで適切な対応が可能です。ジェネリック医薬品だから副作用が多い、ということは一切なく、正しい使用法を守る限り、安全に使用できる医薬品です。副作用は新薬、ジェネリック医薬品に関係なく起こる可能性があります。体調に異変を感じたり、不安になることがあったりしたときには、医師や薬剤師にご相談ください。
5. ジェネリック医薬品はなぜ安い?
先発医薬品は一般的なもので9~17年もの歳月と、数百億円以上の費用をかけて誕生しますが、ジェネリックは先発医薬品に比べると研究期間や開発費用が少なくてすむので、製造コストが大幅に削減されるため、低価格で提供が可能となっています。
6. ジェネリック医薬品の将来性と活用のすすめ
ジェネリック医薬品は今後ますます普及していくと考えられています。信頼性と経済性を兼ね備えた選択肢として、これからも注目すべき存在となっています。
ジェネリック医薬品を希望される場合は、かかりつけの医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望していることをお伝えください。また、「ジェネリック医薬品希望カード」や「ジェネリック医薬品希望シール(おくすり手帳や保険証に貼付けられます)」を利用するのも良いでしょう。
立川市にある「サンキ薬局」では、ジェネリック医薬品を取り扱っております。お薬に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
薬局名:サンキ薬局本店
所在地:〒190-0002東京都立川市幸町3-1-5
電話番号:042-538-7771
監修・執筆: サンキ薬局
参考文献:https://www.jga.gr.jp/general/about.html