帯状疱疹

帯状疱疹とは?発疹や水ぶくれ、ピリピリとした痛み

更新日:2026.2.16
公開日:2026.2.16

帯状疱疹とは、水ぼうそう(水痘)と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症する皮膚の病気です。

最初は軽い疲労や筋肉痛のように感じることが多く、皮膚の異変に気づいたときには症状が進行している場合もあります。特に中高年以降(50歳以上)になってから発症しやすく、加齢や体調の変化と関係しています。立川のサンキ薬局に相談する

帯状疱疹の原因とは?

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因です。子どもの頃に水ぼうそうにかかった経験がある人の体内には、ウイルスが神経の奥に潜んだ状態で残っています。このウイルスは普段は免疫の働きによって抑えられていますが、免疫力が低下したタイミングで再び活動を始めます。

再活性化したウイルスは神経に沿って皮膚へと移動し、炎症と強い痛みを伴う発疹を引き起こします。これが帯状疱疹の正体です。ストレスや疲労、病気、加齢などが重なることで免疫のバランスが崩れ、発症につながります。

帯状疱疹の初期症状

帯状疱疹の初期症状には、皮膚に異常が見られない段階で体の内側に変化が起こります。体の片側だけがピリピリする、チクチクする、焼けるように痛むといった感覚が現れることが多く、触れていなくても不快感が続きます。この段階では風邪や肩こりと勘違いされやすい傾向があります。数日経過すると、痛みを感じていた部分に赤みが出始め、小さな水ぶくれが集まって現れます。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の症状は、体の左右どちらか一方の神経に沿って、ピリピリとした痛み(神経痛)と赤い発疹・水ぶくれ(皮膚症状)が帯状に現れるのが特徴です。発疹は顔、胸、背中、腹部などに現れます。水ぶくれはやがて破れてかさぶたとなり、数週間かけて治癒へ向かいます。

痛みには個人差がありますが、夜眠れないほどの激痛を訴えるケースも少なくありません。皮膚症状が落ち着いた後も痛みだけが残ることがあり、日常生活に支障をきたす場合もあります。

帯状疱疹はどんな人がかかる?

帯状疱疹は年齢を重ねるにつれて発症しやすくなります。特に中高年以降では免疫力が徐々に低下し、ウイルスを抑え込む力が弱くなります。そのため、これまで健康に過ごしてきた人でも突然発症することがあります。

また、過度なストレスを抱えている人、睡眠不足が続いている人、持病の治療で免疫に影響を受けている人も注意が必要です。一見元気に見える場合でも、体の内側では免疫の低下が進んでいることがあります。

帯状疱疹の注意すべき合併症

帯状疱疹で注意したいのが合併症です。目や耳の周囲に発症した場合、視力障害や聴力障害、顔面神経麻痺を引き起こすことがあります。これらは早期治療が遅れると回復が難しくなることがあります。さらに、高齢者では「帯状疱疹後神経痛」になるリスクが高まります。皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって痛みが続く可能性があります。

帯状疱疹の治し方

帯状疱疹の治療では、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」が中心です。基本的には皮膚の病変が出現してから72時間以内に服用することで、症状の重症化や合併症のリスクを抑えやすくなります。なお、72時間以上経過していても新しい皮膚の病変が出ている場合はウイルスが増殖している証拠なので薬を投与します。

痛みに対しては鎮痛薬が併用されることもあります。患部を清潔に保ち、無理をせず安静に過ごすことが回復を早めるポイントです。

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治癒した後も続く慢性的な痛みです。神経がダメージを受けることで、軽く触れただけでも強い痛みを感じるようになります。この状態が数か月、場合によっては数年続くこともあります。帯状疱疹後神経痛になるリスクが高いのは、高齢であること、発疹前・発疹中の痛みが強いこと、発疹の程度が激しいことなどがあります。

早期治療によって発症リスクは下げられますが、完全に防ぐことは難しい面もあります。痛みが長引く場合には、専門的な治療が必要となるため、自己判断せず医師に相談することが重要です。

眼部帯状疱疹とは?

眼部帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスが顔(おでこ・まぶた・鼻)で再活性化し、ピリピリする痛みと水ぶくれが特徴で、失明の危険もある重篤な病気です。片側だけに症状が現れ、皮膚症状が治まっても後遺症として痛みが残ったり、角膜炎・結膜炎・緑内障などの眼の合併症を引き起こし、視力低下を招くこともあります。

ラムゼイ・ハント症候群とは?

ラムゼイ・ハント症候群とは、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で顔面神経が麻痺し、顔の片側が動かなくなるほか、耳の周りに痛みや水疱ができ、耳鳴り・難聴・めまいなどを伴う病気で、「耳介の帯状疱疹」「顔面神経麻痺」「難聴・めまい」が特徴です。疲労やストレスで免疫力が低下した際に、体内に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症します。 

帯状疱疹の予防(ワクチン)

帯状疱疹はワクチンを接種することで、発症そのものを抑える効果や発症しても症状を軽くする効果が期待できます。

日本人は90%以上はウイルスへの抗体を持っていますが、55歳以上の方の30−40%はこのウイルスへの十分な免疫反応がないと言われています。そのため、日本では50歳以上の方に帯状疱疹ワクチンが推奨されています。

周りの人にうつる?

帯状疱疹そのものが周囲に直接うつることはありません。ただし、水ぶくれの中に含まれるウイルスによって、水ぼうそうにかかったことのない人が感染する可能性があります。その場合、帯状疱疹ではなく水ぼうそうとして発症します。発疹が出ている間は、患部を覆い、乳幼児や妊娠中の人との接触には注意が必要です。


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監修・執筆: サンキ薬局